09:注釈
福音会
サンフランシスコに渡った日本人の拠点的な役割を果たした団体。
明治10年(1877年)、日本人宣教師・美山貫一がワシントン街916の中国人教会の地下室を借りて開設。キリスト教施設というよりも、日本人の互助組織的な色合いが強かった。
当時の中国人教会の建物は現存しており、福音会のあった地下室は物置となっているという。
市川房枝
市川房枝(1893〜1981)
愛知県出身。教員、新聞記者をへて上京、 大日本労働総同盟友愛会婦人部書記。
大正8年(1919年)新婦人協会、大正13年(1924年)婦人参政権獲得期成同盟会を結成、婦人参政権運動を展開。
「婦選は鍵なり」の標語で、婦人参政権が平等で平和な社会を築く鍵であると唱えた。
昭和20年(1945年)の参政権実現後も女性の地位向上、選挙と政治の浄化運動を推進。 理想選挙で参議院議員(純無所属)当選5回を果たす。
昭和56年(1981年)、「平等なくして平和なし、平和なくして平等なし」の言葉を残し、87歳で没。