開襟シャツが欲しい。
学生用のシャツではない、大人用のだ。
高校時代、母校の夏の制服に開襟シャツがあった。
綿のやや厚手の布でできた、ゴワっとした感じの、透けず、肌にまとわりつかないシャツでお気に入りだった。
いま、開襟シャツの通販をみてみるのだけれど、なぜかどれも気に入らない。
なんだか貧相なデザインに見えるのは、メーカーが学生服主体で考えているからだろうか。
日本でノーネクタイ+開襟シャツが流行したのは、昭和9年の夏頃のことらしい。
同時期に女性のノーストッキングも流行したという。
昭和30年代の日本映画を見ても、ノーネクタイ+開襟シャツ、さらにぶっといズボン+パナマ帽+扇子は夏の定番衣装だったことがうかがえる。
公の席にも、この服装で出られたようだ。
エアコンが一般的ではなかった時代は、これでよかったんだよね?
だったら、これをいまの夏の日本の定番にしていいんじゃない?
どう考えたって、節電しながらスーツにネクタイって正気の沙汰ではない。
白の開襟シャツに通気性のいいズボンと編み革靴かなんかで、デザインの入った扇子をバタバタさしてりゃ、きっとかっこいいって!
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