[雑事] ハードディスクのクラッシュと怪しい業者 - シッポ追いの日々

[雑事] ハードディスクのクラッシュと怪しい業者

旧型Mac miniの内蔵ハードディスクがクラッシュした。

キリキリキリキリという嫌な音がしてフリーズ。
再起動したがディスクを読みに行ったあたりで止まってしまう。
ターゲットモードにして別のMacで接続してみても表示されない。
あいたたた、物理障害だ。

救っておきたいデータがあるので、よんどころなくハードディスク修復の業者を探す。
100GBのハードディスクだし、救いたいのはテキストデータと若干の画像のみ。
そんなに大したことはないだろうと思ったのが大間違い!

長い話ですが、よろしければお付き合いください。
ネット検索して、大手らしい会社に見当をつけた。
都心にオフィスがあり、持ち込みも便利そうなので、早速電話を入れてみる。
完全予約制で、5分前までに来いとのこと。初期診断は無料だという。
ま、いってみるか...。

一等地にあるビルの3階。
入り口の内線電話で呼び出すと、別室に通されて担当者が来るまで待たされる。
およそ30分。これって予約の意味あるのかな?

白衣を着た担当者がクリップボードを携えて登場。
こちらの症状説明を聞く前に、長々とハードディスクの構造や修理がいかに困難な作業であるかの説明を始める。
物理障害でデータが飛んでいる部分は手入力で繋ぐとか言い出したあたりで、こちらはちょっと逃げ腰に...。
そんな恐ろしい作業までして修復する気はないぞ

とりあえず予算は4〜5万円までなので、それで可能な方法だけでいいと言ってみたが、聞いているのかいないのか、作業はクリーンルームで専門担当者が行うとか、セキュリティ体制は万全だとかの説明が続き、話がかみ合っていない気がする。

専門の担当者がMac miniのケースを開けて、内蔵ハードディスクの状態を確認するので立ち会えとのこと。
通路を出て暗証キー付きの部屋の前へ。
ドアをくぐって狭い通路に入ると、壁にロッカーが並んでいる。
「身につけている金属類は全て外し、ロッカーにしまってください。ベルトも外してください」

え?どういうこと?
しかたなく言われた通りにし、通路の先へ行くと空港なんかにあるゲート型金属探知機とガードマンが待っていた。
ゲートをくぐると警告音が鳴ってしまい、ガードマンがハンディ探知機で探り始める。
「ポケットに何かあります、出してください」
あ、ペンが入ってた。出して預けて、再びゲートをくぐる。今度はOK。
あの〜!こんなこと必要なの?
担当者が来てケースを開ければいいだけじゃないの?PCのケースなんか、どこで開けても同じでしょう?

通路を抜けた先は広いフロア。
まだまだ続く作業や施設の長い長い説明を聞きながら歩き続ける。
PCがずらっと並び、黒いスーツ姿のオペレーター達がインカムをつけて座っていた。
私が前を通りすぎる列にいるオペレータ達が一斉に立ち上がり「いらっしゃいませ」と挨拶して着席。
次の列の前を通り過ぎると、同じように立ち上がって挨拶。ウェービングみたいだ。
細かい作業だろうにモニターから目を離して大丈夫なの?

次に着いたのはケースを開けるためのブースみたいな所。
ここでPCを預け、設備説明のためだとかで通路を先に進む。
通路脇にはハードディスク修復についてや、実績のパネルが沢山あり、いかに精密で困難な作業かを強調している。
ハードディスクを分解するためのクリーンルーム前に案内される。
が...クリーンルームのドア、下が床から10センチくらい開いてるじゃないの!

実はこのへんでもう、この業者に頼む気なんかなくなっていた。
まあ、参考に見積もりだけはしてもらうと思っていると、2時間くらいかかるとのこと。
用事を済ませたいので、見積もりが出たらメールしてくれといって外へ。

2時間を過ぎた頃、見積もりがメールされてくる。
「標準仕様での修復40万円、簡易修復30万円」
こっちの言うこと聞いてないでしょ?予算4〜5万円っていったよ?
そんなに払えないのでキャンセルしたいと電話。PCを返すまでに2時間ほどかかるとのこと。
あ〜もう、いいですよ。時間つぶして行きますよ。
結局4時間ちょっとかかってMac miniをお持ち帰り。ただし、最初の説明通り料金は取られなかった。
ひどく疲れたけど。

Mac miniはその後、別の業者に送って見て貰った。
この業者は物理障害修復を担当する提携業者で検査して、修復可能なら固定料金10万円、ただし修復できなければ無料と言ってきた。
もう面倒なので、そのまま頼むことにした。
...が、結局データは救えなかったとのことで、送料着払いで返送されてきてしまった。
この業者は料金的には(前の業者より)まともな気がしたけど、メールでの症状説明はコピペっぽかった。
まあ、疑えばきりがないんだけど...。

結論:バックアップを取りましょう!

しかし、ハードディスク修復業者って、怪しすぎないか?

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コメント(2)

なんつーか不思議な体験をなさってたようで(笑)金属探知期あたりから
ベルト外したりとかポケットからペンを出すfixxさんを思い浮かべてちょっと笑ってしまいました。ごめんなさい。
40万ってすごいですよね。PC何台買えるんだって話!
それにしても10万でも痛い!

HDの修理って案外復旧できるかどうか、繋いでみないと分からないって
私も言われました。私の場合は電源スイッチというか、電圧で落ちたり入ったりしてて、そのうち動かなくなりました。スイッチの部品だけで済むなら安いけれど、直してからでないと分からない→金額も未定と。

メンドクサイからそのPCそのままにしてます(笑)
Macはタイムマシーンあるから結構「無精さん」にはいいマシンだと思います。私向き。でも、使い方良く分かってないので壊れたらいつもパニックです(笑)
どうしても信頼あるところに行きたいですよね、話しを聞いて、「えー!怖い!」と思ったりしました。

うん、バックアップ、ちゃんと取ろう…

またまた、おもしろ体験ですなぁ。
ぷぷぷ。

ちょっと、コントのシチュエーションに使えそう!

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このページは、fixxが2013年3月21日 00:01に書いたブログ記事です。

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