
2012年4月16日「夜桜のサビ」より
桜と猫というのは、この時期に押さえておきたいテーマです。
しかし、実際には普段テリトリーとしている場所に人間が大挙して押し寄せる花見をこころよく思っている外猫は少ないのではないかと思います。
で、この子。
いつもこの場所にいて、野菜を売っているオジサンの座布団をちゃっかり占拠しているサビです。
のんびりと夜桜見物...というより、ただひたすらリラックスしているだけかも。
かなり暗かったのですが、ストロボを使うような野暮はしたくなかったので、アンダー気味なのはご容赦ください。
いつもの場所にいて、人間の営みとともに生きている猫。
実は夜桜よりも、そんなサビのことが気に入っています。
というわけで、いつもはそっけないコメントだけで掲載している毎月の写真の中から1枚を選び、何か書いてみようかと思います。
月一回が基本で、月半ば頃に前月の写真から選んでいこうと思いますので、よろしくお願いいたします。
fixxよ、ただリラックスしているだけとは、吾輩に対する認識が甘いな。
昔から言われるこの言葉を、もう一度かみしめてくれ。
「花は 散り際が 一番美しい 肉は 腐りかけが 一番の美味」
風が吹くと薄桃色の花弁が、さざ波に揺られるように宙によろめいて、淡々と流れる浮世の儚さを見せつけるだろう。
酔っ払いが散ってしまった後の、枝から離される花びらの侘姿に重なり合って、吾輩は世の哀れをかみしめているんだよ。
人間も、酒の合間のひと時でいいから、顎を上に向けて、桜の匂いだけでも愛でておくれ。
今度、来た時は、ついでに、腐っていない肉を、一切れ頼むよ。