今日はもういいや - シッポ追いの日々

今日はもういいや

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ご飯も食べたし、
いっぱい遊んで貰ったし。
もう満足。

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 私の愛称は二つあるのよ。
 一つは泣きチャンっていうの。鳴きチャンじゃないのよ、泣きチャンだよ。
 もう一つの名前はオッポちゃんっていうの。
 いつも可愛がってくれる人たちが、私に愛情を投げてくれるときに呼ぶニックネームなの。
 二つの名前の由来は、両方とも私の尻尾の無い尻尾から来ているの。
 未だ、人間の掌の上に四本の足を載せることが出来るほど幼い時に、私は大きな悲しみを負ったの。
 悲しみの由来は、私の大事な尻尾を切り取ろうとした、悪魔のような生命体がいたことなの。
 小さいながらも一匹のノラ猫として、命の危険から逃げることはできたのだけど、幼いながらも私の自慢の長い尻尾は、地面を引きずるほど深く切られてしまい、切られた痛さと、腐食する痛さで、毎日路傍で泣いていたの。
 優しい人間が、腐りかけていた尻尾を病院に連れて行って切断してくれたので、落命と痛さから解放されたの。
 私が持っている本来の性格は、男勝りで、狩りが好きなので、今では鳥や昆虫を追いかける日々を楽しんでいるのだけど、そのときはあまりの痛さに、毎日毎日泣いていたので、その当時を知っている人が、泣きチャンと私を呼ぶようになり、私の尻尾が根元からないので、私の尻尾の無い尻尾を見た人が、オッポちゃんと呼ぶようになったの。
 ノラ猫のニックネームは、愛情を投げてくれる人が、それぞれの目と心に感じた愛称を付けてくれるので、ノラ猫たちは沢山名前を持っているわ。
 でも私のように、変わった名前を持っている猫は、名前の中に猫の歴史があるのよね。
 その歴史は、私のように哀しい歴史かもしれないし、変わった歴史かもしれないけどね。


 FIXXが撮影した、尻尾の無い尻尾を持っている猫、泣きチャンの、尻尾を被写体から外した画像を観て、FIXXのノラ猫に対する心の底からの、情愛と、ネコに対する人権ならぬ猫権に対する姿勢が感じられる。
 しかし、映っていないお尻の上にある尻尾の無い尻尾が、ピンと真っ直ぐ誇らしげに天に伸びて、画面に映っているように、私の目には感じられる。 
 

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このページは、fixxが2012年10月31日 06:38に書いたブログ記事です。

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