[半月通信] 撮れなかった風景

会心の画像よりもむしろ心に残っているのは、撮りそこねた風景。

最近では夕暮れの水辺で、木の杭の上にいた黒猫の画像です。
造成地の向こうには残照の東京湾、大きな夕陽の真ん中に高い杭の上で丸まった黒猫。
何かで見た光景に似ていました。
そう、小松左京原作1980年の映画「復活の日」で、ミサイル発射後に草刈正雄が赤道付近と思われる場所を放浪している落日のシーンです。
（例えが古いのですが、この画像は「復活の日」でググればすぐに出てくるので…）

私にとってはナショナルジオグラフィックもの（私がそう思っただけですが）の光景です。
構図や露光など、考えることはいっぱいあるものの、光景だけでもうお腹いっぱい。
撮らねば！と思って気がはやり、急ぎすぎたのか、黒猫を驚かしてしまったようです。
いや、それとも飛んでいたカラスに驚いたのか？
ああ、行っちゃった…どちらにしろ失敗です。

ちなみに、この場所で猫を見かけたことはありませんでした。
また機会があればいいんだけどなあ。

いや、もちろん他にもいっぱい撮り損ねてます。
いつかもう一度、挑戦できればいいんだけど。