[半月通信] 虐待 - シッポ追いの日々

[半月通信] 虐待

水辺で2件の猫の虐待が起きた。

DSC01356_20160513_sp.jpgひとつは釣り人によると考えられるもの。発生時期は2016年11月。
魚が釣れなかった釣り人が、面白半分に猫に釣り針を引っかけ、引き回したと見られている。
被害を受けた猫には釣り糸による怪我を含め、体に幾つもの傷が残された。
釣り人の多くは、水辺の猫たちの庇護者だ。
ドライフードや缶詰を持参したり、釣れた魚を食べさせたりしていたり、なかにはもっと積極的な保護活動をしている人もいる。
それだけに、こうした行為を働く釣り人がいたのは残念だ。
対策として、常連の釣り人たちに注意喚起して見守って貰うことも考えられるので、今後はその方向で声がけ等を行っていきたいと思う。

もうひとつはさらに悪質な毒エサによる殺害と思われるもの。発生は2016年12月4日(日曜日)ごろと考えられる。
水辺に住むキジシロ(写真)の遺体が、地域猫ボランティアの方によって見つかった。
実はこの子、前日の12月3日に撮影に出た私と一緒にいた。まだ若く、元気で美しい猫で、突然死する理由は見当たらない。
しかも、遺体は発見時に口の周りに黄色い粉が付着していて、不審に思った発見者が警察に通報し、現在は捜査が行われている。

現場は、以前から毒エサによる猫の殺害があったという噂のある場所。公共の場所だが公園などではなく、猫がいて迷惑する人の出るようなところではない。

いまだに飼い主のいない猫に危害を加えることが違法だと知らない人がいると聞くけれど、飼い主の有無に関わらず、これは動物愛護管理法に明記された違法行為であり、罰則規定もある。
さらに、いうまでもないが公共の場所に毒エサを置く行為は論外だ。その危険性はいちいち挙げるまでもないと思う。

実は理性的に、虐待をする人たちに届くような静かな言葉を見つけようとしているのだけども、うまくいかない。
TNRや里親捜しなど、水辺の猫たちを増やさない努力、日々の見守りや周知など、私にだって、まだできたことはいっぱいあったのではないのか。
こんな事件が起きるまで動こうとしなかったのは怠慢だ。
いまは嘆いている場合でも、慰めを求めている場合でもない。

できることを探そう。
できることをしよう。
ごめんね、キジシロ。

※本ブログには事件の位置情報や虐待現状の写真等は掲載しません。ご了承ください。
※虐待に関する情報は発生時期の明記が重要だと考えます。これは長期にわたって情報がひとり歩きすることを防ぐためです。今回の虐待が起きた時期は2016年11月〜12月初旬、情報初出は2016年12月7日です。
内容の一部引用等をされる場合は、発生時期・初出時期の情報を付加してください。

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このページは、fixxが2016年12月 7日 07:43に書いたブログ記事です。

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