昼ではなく、夜でもない時間。
昼ではなく、夜でもない時間。
ヒトが見過ごしてしまう世界の狭間。
陽が差し込まない代わりに、面倒もおきない場所。
ここにいるぞ。
優しい手を持ったヒトなら、いつでも歓迎だ。
別に声をかけたり、撫でてくれなくてもいいや。
僕がここにいると気づいてくれればいい。
もういちど陽が出るまでは物陰に潜んでいよう。
風が我が物顔に吹いてくる。
親子かと思ったら、まるっきりの他人。
飼い猫の雄と捨てられた子猫。
でも友達なんだって。
風も陽射しも問題なし。
ゆっくりと寝られる僕の部屋。
って、ここは塹壕なんかより居心地いいけどね。
こっちは立入禁止だからね。
垣根の間から手を伸ばして、撫でるのは許してあげる。
知らないヤツにうろうろされるのはイヤなんだ。
用が済んだら、さっさと帰ってくれよ。