[半月通信] 熊牧場の悲劇 - シッポ追いの日々

[半月通信] 熊牧場の悲劇

4月20日、秋田県鹿角市の八幡平クマ牧場で4頭のヒグマが逃走し、2人の従業員が死亡した。
逃走したヒグマは全て射殺された。

この事件を知ったのは、20日夜のニュース番組。
空撮による射殺されたヒグマを含む現状録画や、NPOが撮影した昨年のクマ牧場運営の様子などが流された。

クマの檻には屋根など見当たらず、風雨にさらされて飼育されていたように見える。
運営状況のビデオからは、栄養失調なのか、ガリガリに痩せたクマの姿も見られた。

私も子どもの頃、九州のクマ牧場に行ったことがある。
小さなペレット状のエサを投げると、クマが立ちあがってキャッチし、美味しそうに食べていた。

大きなクマが小さなペレットを喜んで食べているのを見た時の疑問。
「おなかへってるのかな」
「ご飯より、ずっとおいしいオヤツなのかな」

クマ牧場ほどの大動物ではなくても、池の鯉やウサギ・ヤギなど、エサをあげて食べる様子を楽しむ施設は数多く存在する。
考えすぎかも知れないが、あれ、喜んで食べるように食餌量を減らしすぎたりしていないんだろうか。
もちろん、食べすぎにならないように調整は必要だろうが、池の鯉など、あまりに殺到するのを見ると不安になる。

施設管理や運営に問題があってのことなら、被害を受けた従業員はもちろん、施設の主役でありながら射殺されなければならなかったヒグマも哀れというほかない。

生き物を楽しみのために利用することについて、ヒトはもう少し真摯になるべきなのかもしれない。
もともと、ヒトがやらかした地球環境問題のおかげで、強制的に一蓮托生にされているのは彼らなのだし。

追記:
とりあえず今後の推移を見守るしかないけれど、この施設が閉鎖される場合、いまいるクマはどうなるんだろう?
殺処分とかじゃないよね?それはダメだ。

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コメント(1)

悲しい事件でしたね。人が強制的にくまを連れてきて、管理体制の甘さから人を襲わせて射殺なんてむごいことをするものです。傲慢で、身勝手な人間に動物たちはいつも
犠牲になっています。
残っているくま達は、閉館の場合自然にもどしてあげたいです。

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