日曜日の朝、撮影中のこと。
浦安の市街で、自宅前に棄てられた子猫を保護した人に出会った。
干からびたへその緒がついたままの茶白の子猫。
大きな声で鳴きながら、母猫を探していた。
「どうしよう、牛乳をあげればいいのかしら?」と保護主さん。
「牛乳はダメです!粉ミルクを持って来ますから、それをあげてください」と私。
とはいったものの、このへんに猫ミルクとシリンジを売っている店はあるのかな?
え〜っと…
ということで、近くにお住まいの画家・中島祥子さんや、キャットラウンジ 猫の館MEの小倉則子さんに朝からお手数をおかけして入手。
一方で保護主さんは、子猫の診察とお世話の仕方を習いに獣医へ。
今後のことについて話し合ったところ、保護主さんは水曜日までお盆休みなものの、その後は仕事のため家を空ける時間も多く、3時間ごとの授乳やお世話はとても無理だとのこと。
そこで、知り合いのボランティアさんに子猫専門で保護されている方を紹介して貰うことに。
結果、保護主さんから子猫専門のボランティアさんに子猫が委ねられることなった。
めでたし、めでたし。
と…、なんだか浮かない声の保護主さん。
「たった2日だけど、夜中に起きてお世話をしつづけていたら、情が移ってしまって」
「でも、この子が生きていくのに必要なお世話をすることができないのだから、お願いするのが一番なんですよね…」
「この子の命を確実に繋ぐことが大切なんだとわかっているんですが、なんだか、つらくてね」
わかります、わかります。
せめて、お留守番ができるくらいの歳の子だったらよかったのにね。
それよりも、目も開いていない子猫を他人の家の前に棄てたのはどんな人なんだろう。
命を繋ぐのに心を痛めた人がいることなんて、なんとも思わないんだろうな…
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