誰か来てるの?
ぼくにも見せてよ。
誰か来てるの?
ぼくにも見せてよ。
ふんわり、朝のおひさまが身を包む。
おひさまが示してるのは、ここがいまの僕の居場所だってことさ。
さあ、朝になったよ。
見ろよ、太陽が顔を出した。
いつ見てもいいねえ。
さあ、陽の当たる場所へ先回りだ。
草たちが、風と寒さから僕を護ってくれる。
草むらね、この下に埋まってるんだ。
この時間のかくんぼなら、自信があるんだ。
公園で長く暮らしていた隻眼の雄猫。
昨年秋あたりからやせ始め、子猫のようになってしまっていた。
今年に入ってからは食も細くなり、1日のほとんどを陽の当たる場所で眠るようにして過ごすようになった。
3月16日、容態が悪化したため、いったんボランティアさんが連れ帰ったが、翌17日、もう長くはないと思われたため、自転車のカゴに乗って住み慣れた公園に戻り、住み慣れた場所で眠るように亡くなったという。
この写真はまだ元気だった昨年1月のもの。
ボランティアさんの希望で遺骨と一緒に飾られることになった。
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