唐突だが、ビーズクッションを洗ってみた。
ご存じない方のために言うと...ビーズクッションとは、小さい発泡スチロールの玉のようなパウダービーズをむちゃくちゃ伸びるスパンデックス製の布で包んだクッション。
カバーの下でビーズが流動するので、体を包み込むように支えてくれて、なかなか座り心地のいいクッションだ。
構造上、ビーズクッションは洗うことができないと表示されている。
説明書にも、カバーをかけて使い、汚れたカバーを洗うだけにしろと書いてある。
それでも洗わなくてはならない理由は、猫がおしっこしちゃったから(^^;)
しかもカバーを通して本体に染みちゃったからなのだった。
うちのビーズクッションは、乾燥重量6kg。
検索すると、小さなビーズクッションを洗濯用ネットに入れて洗濯機で洗った例があったが、当然、うちのクッションは洗濯機では洗えない。
だいいち、縦置き型の洗濯機に入れたが最後、中でパウダービーズが変形して、取り出せなくなるに決まってる。
しかも、水を吸ったら何kgになることやら...。
コインランドリーの大型洗濯機でやってみようか?
いや、このクッションが入る洗濯用ネットはないから、もし洗濯中に破れて洗濯機の中がビーズだらけになったら走って逃げるしかない。
それは犯罪だ。
しょうがないので浴槽で洗うことにした。
15センチ程度にお湯をはった浴槽に塩素系漂白剤と棚の隅に置きっぱなしの洗剤革命を少々投入。
これは普通の洗剤だとすすぎをしなきゃいけなくなりそうのなので、干しているときに飛んでくれそうな漂白剤と、すすぎが不要とうたっている酵素系洗剤を使って、本格的なすすぎをしないで済ますのが狙い。
浴槽にクッションを投入!
うっわ〜、水面に浮いて、つきたての餅で浴槽にフタしたみたいになった。
押し沈めながら、よいしょよいしょと洗う。
ひっくりかえして、また揉むようにして洗う。
なんだか、伝統工芸かなにかで職人が謎の素材を捏ねているような感じ。
しばらく洗ったら、10分放置。ひっくりかえして、さらに10分放置。
そんでもって、もう一回洗う。
お湯が真っ黒!
埃やらなんやら、中に入り込んでいたみたいだ。
パウダービーズは水を吸わないから、外に出てきたんだろう。
引き上げて...うわ、重い。しかも重心がない!
ぐんにゃりとして、なんか巨大な深海魚の死体か何かみたいだ。
水を吸わないとはいえ、パウダービーズの間に入り込んだ水の量はかなりのもののようだ。
うわ、重っ!15kg以上はあるんじゃないか?
ぜぃぜぃ。
とりあえず引き上げて、浴室の床に置き、シャワーで軽く両面をすすぐ。
そのまま30分放置して、少し水を切ってみる。
でもまだ重いし、重心がつかめない。
洗濯竿に引っかけて干してみる。
うちには洗濯竿が30cm間隔で2本設置されているので、2本にまたがるようにして干す。
なんだか、つきたての餅を木の枝に引っかけているみたいだ。
う〜ん、どこかの地方の謎の風習みたいなことになってる(^^;)
外見はダリのぐにゃ時計(記憶の固執)みたいな感じ。
半日に一回ぐらいひっくり返しながら、干し続けること丸2日。
全体のしっとり感がなくなってきてから、さらに念のため1日干した。
冬だから乾きが遅いのかな?
夏ならよかったのにな。
で、めでたく洗濯完了。
すっかり元通りで匂いもしない。
機能的にも問題ないようだ。
なんだ、洗えるじゃん!
ああ、でも、もうやりたくないぞ。
※これは実話ですが、うまくいったのは偶然かも知れません。真似をして何が起きても私は知りませんよ?
やるなら自己責任でね。
それと、濡れたビーズクッションは本当に重くて扱いにくいので、覚悟した方がいいですよ?
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